「ちょっとそこまて金魚待て」と「ひっぱりだこちゃん人気者(もん)」のおはなし
園長: すぎもと かずひさ
運動会シーズン到来。去る9月19日には、Hana花保育園3歳未満児運動会が無事終了。参加・協力いただいた保護者のみなさんありがとうございました。今年のテーマは、子どもたちに親しみのある保育園の金魚をモチーフに「ちょっとそこ待て!金魚!待て!!」と銘打って、子どもたちの大好きな追いかけっこ仕立てに運動会を演出しました。感受性豊かなみなさんは、それって「ちょっとそこまで、近所まで」っていうご挨拶言葉やん、相変わらずの駄洒落やん、とお気づきになったことでしょう。 さて、三室戸・Hana花保育園(3歳以上児)合同運動会は10月20日に太陽ヶ丘で開催予定です。テーマは、「ひっぱりだこちゃん人気者(もん)!!」です。以前、園だよりでお知らせしたように、自己肯定感が低いといわれている我が国の子どもたちの中にあって、せめて三室戸っ子、Hana花っ子に限っては、「ありのままの姿を受容され、承認され、愛される子ども時代の思い出を!自己肯定感の高い人間へ!!」という保育者の願いを込めました。母ダコは岩穴やたこつぼの中で卵がふ化するまで何も食べずに卵を守り、子ダコが誕生すると餓死するといわれています。この親子愛にあやかりたいものです。 ここで興味深いエピソードをご紹介。ある日、運動会を意識し過ぎた保育士が、もっと遊びを面白くしようと大人勝手に遊びを色々工夫してみたところ、努力の割にあまり楽しそうじゃない子どもたち。思案にくれた保育士が関わりをやめると、子どもたちは待っていましたとばかりに満面の笑みを浮かべ好き好きに走り出したということでした。 乳幼児期の保育・教育の真骨頂は、日常生活の充実を図ることがすべてといっても過言ではありません。日頃の遊びが充実していないのに運動会だけが楽しくなるということはありません。今日の子どもたちはどんなかな?何して遊ぼうかな?我が子ども心に問いかける幼き日の思い出に感謝。