『 「よ~せて!」「い~いよ!」 』のお話

『 「よ~せて!」「い~いよ!」 』のお話

多くのみなさんのおかげで「みんなのき保育園」が開園しました。その名の通りみんなの「気」が集まって敷地内にそびえる宇治市名木100選のユーカリのごとく保育・福祉の大樹となり、子どもとおとなのこころにいつまでも残る「憩いと育み」の場となるに違いありません。それは、この40年の間に、三室戸保育園、宇治福祉園さらにHana花保育園で出会い、歩みをともにし、支え合ってきた多くの方々のこころを紡いでゆくことに他ならないからです。営々と培ってきた「いのちを大切にする」という理念を日常に生かして探究することのありがたさを享受しつづける日々です。
 
 4月1日から開園に至るまでの三室戸保育園における代替保育の実施の際は、みんなのき保育園の保護者さんはもとより、三室戸保育園、Hana花保育園のすべての保護者さんからご理解とご協力をいただきました。一人ひとりの子どもたちと保護者のみなさんには言葉で言い尽くせない感謝があります。スピード化、効率化された厳しくも窮屈な現代において、寛大さ、おおらかさは豊かに人生を生き抜く本質的な価値観であることをあらためて学ばせていただいた期間でした。
 
 さて、この感謝にお応えすべく、今年度はさらに、子どもの心身の育ちを丁寧に見守り、豊かな体験ができるよう、また、地域の子育てステーションとなるよう、つぎの事業の充実を目指します。
 
 ひとつは、保健・看護部門の新設です。保健師さん看護師さんと協働し、子ども家庭への支援と保育中の体調不良やけがへの対応の充実を図ります。
 
 ひとつは、子ども農園の新設です。未整備であった第二園庭に水道・電気・トイレを設置し、栽培活動の充実を図ります。
 
 ひとつは、保育園に通う以前の未入園児さん対象事業の充実です。お知り合いの方で保育所保育に興味ある方、子育て仲間の欲しい方などいらっしゃいましたらご紹介ください。
 
 新たなきょうだいが生まれたことによってお兄ちゃんお姉ちゃんが大きく豊かに成長するように、三室戸保育園、Hana花保育園、みんなのき保育園も一つの園という枠を超えきょうだい園として相乗的につながり合う運営を目指します。
 
 「よ~せて!」「い~いよ!」ではじまる子どもたちのあそびのように軽やかにおおらかに・・・。

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