『 子どもの歌を いつまでも 』のお話
理事長 すぎもと かずひさ
光る太陽 にこにこ笑顔 小さな胸の大きな夢は
ぐぃ~ん ぐぃ~ん ぐんぐんぐん
空の果てまで飛んで行く あ~あ~ 楽しい みんなのこども園
宇治の河原に 大吉山に 小さなみんなの大きな声が
やっ やっ やっほっほ~
空の果てまでこだまする あ~あ~ 明るい みんなのこども園
いつも元気に 輝く瞳 子どもと大人の心の広場
わ~い わ~い わっわわ~
空の果てまで伸びていく あ~あ~ みんなの みんなのこども園
こども園の歌である。「みんなのき三室戸こども園」の前身である「三室戸保育園」が設立された三年後、昭和51年の夏、高校二年生の時に父に頼まれて作った。歌詞は父との合作で三番を父が作った。「生き生きとした子ども像」とその土台を支える「子どもと大人の心のつながり」を永久に紡ぐ歌詞である。
「三室戸保育園」は、昭和48年に当時龍谷大学で幼児教育・保育及び児童福祉の研究者であった父が理事長となり、実践と研究の場としてスタートした。理念は「いのちを大切にすること」であり、障害の有無にかかわらず、誰もが受け入れられて共に生きる場として、一人一人の子どもと家庭の理解に努め、「子どもの最善の利益」と「子どもの福祉の増進」を目標に歩み始めた。
また、職員も老若男女のバランスを考慮して当時資格のなかった男性を宇治市第一号の「保父」さんとして、二人配置していたことも画期的であった。父の子どもを見つめる眼差しはいつも優しく、そのあたたかさは晩年になっても変わらなかった。ただ、いのちを愛する眼差しであったと思う。
創立47年目を迎える今日まで、志を等しくする仲間とあたため、耕し続けてきた理念を子どもたちにプレゼントしていきたいと思う。赤ちゃんのそばに寝転んでは同じ視界を分かち合い、子どもと同じようにハイハイやスキップしては歓声を交わし合う。
「あなたが居るから、人間が好き」、「あなたの願いは、わたしの願い」、こども園、保育園、福祉園という「子どもの庭」に笑顔の花が咲き誇る。そのような日々を綴る子どもと大人の心の広場、心のつながりが生み出す「子どもの歌」をいつまでも・・・。