『最高の子どもたちと最高の仲間たち』のお話

『最高の子どもたちと最高の仲間たち』のお話

理事長 すぎもと かずひさ

梅の香りが心地よい三月。園の時間・空間・人間たちが、すっかりまざりあい春のあたたかい空気と共鳴しています。先日開催された「童心のつどい」では、幼児クラスの子どもたちが、文字通り「童心のまま、さまざま」に表現してくれました。何とも言葉で言い表せない、その場を丸ごと抱きしめたくなるような最高のひとときでした。そんな日々への思いを歌にしてスタッフが合唱しました。

昨日 僕がさわった 宝物やねん 今日わたしが描いた 宝物やで

世界出逢って 世界つくる 人に出会って 仲間になる もっと もっと 遊びたい

やってみたこと 全部 力になるねん 遊び積もり積もって 力になるで

身体まざって 夢中になる 心溶けて 一緒になる なんか なんか すごくない

好きになるかはきっと 君しだいやねん 楽しいことはずっと 君のものやで

変やから 特別になる 知らんけど 変身する ほんま ほんま 面白い

大切なこときっと お陰様やねん 愛することはずっと お陰様やで

転んでも つながってる どこまでも 永遠の今 みんな みんな 素晴らしい

さよならって 帰るとき  思い出が そこにある また明日って 叫んだら 元気になってた

おはようって 言ったとき 嬉しさが そこにある ありがとうって 笑ったら  幸せに なってた

おめでとうって 祝うとき ありがとうがそこにある ありがとうって 手を合わす 幸せになる こどもと未来

園で、ご家庭での出来事が、見えないところで静かにまざりあい、「この子の一年」「この家族の一年」「この園の一年」として、ゆっくり発酵してきました。年長さんは、種から藍を育て、環境たちとともに歩んできました。植物や微生物も生きています。一期一会に一喜一憂があり、手間や愛着の尊さ、かけがえのなさを、実感をともなう深い体験として味わってきました。

子どもたちは、最高です。何かが“できる”、上手くなるより尊いことは、揺れながら、ためらいながら、こころの振り幅いっぱいに思いやりを交感しあい、かけがえのない今日を生きていくという事実、そのものの美しさを知りゆくことです。

石や土、草や花、そして、布や紙、無生物と呼ばれるものも、ここでは“仲間”でした。誰かが手入れし、誰かが選び、誰かが整え、時間の流れが「子どもが生きやすい温度」になるように、みんなのきを合わせてつくり、守ってきましたね。わたしたち自身も、生きるよろこびを、何度も見つけてきました。子ども・保護者・保育者・環境のあいだで起きている生成の物語は、最高の仲間たちとめぐる平和の夢旅行。「みんなの生きたい園」として、ここで生まれた物語の続きを、春の向こうの毎日へ、そっと手渡しながら、卒園と旅立ちに、心からの感謝と祝福を送ります。

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