「夢の広場」が正夢になるのお話

「夢の広場」が正夢になるのお話

園長: すぎもと かずひさ

「夢の広場」は私が園長に就任して間もない昭和60年に当時の保護者会のみなさんと園との共催で始まった。当初から落書き、プラ板アクセサリー制作、段ボールをつないだ迷路コーナー等々、保護者のみなさんといっしょに手づくりであそびのコーナーを展開してきた。手づくりは金はかからないが手間がかかる。たかが1日、されど1日、年に一度、お父さんお母さん、そして、職員が「夢の広場」に集い、たくさんのおとなたちが手をつなぐ真ん中にこどもの笑顔を夢見てきた歴史である。
 
 その後、環境教育の重要性が地球規模で叫ばれるようになるに伴い、保育内容においても自然あそびの充実が必須となってくる。押し花、木の実や葉を素材にしたあそびコーナーは保育内容に呼応するように年間計画に位置付けられ、職員はどこに行くにも木の実を拾い集める袋を持参したり、押し花を意識して野の花を発見・収集したり、保育園の窓辺で栽培したりするのである。
      
 また、今年で10回目を迎える「よいよいライブ」は平成15年6月に開園したHana花保育園の開園記念式典前夜祭のメイン・イベントとして始まった。その年は、ちょうど三室戸保育園の創立30周年と重なり、大いに盛り上がった。「よいよいライブ」の名の由来は、参加するこどもも大人も地域もみんな「良い良い」自尊感情と連帯感を高めましょう。幸せの祭囃子は活気に満ちて「ヨイヨイ」心も体も満たしましょう。さらに、今日の日にありがとう、おめでとう、いっしょに乾杯「酔い酔い」ワイワイ楽しみましょう、である。
 
 今年も前年度の運動会テーマ・ソング「ハピヨン=幸せを呼んでくる蝶」になりきって、夢を見る。恒例のアンコール曲「父さん母さんへ」を合唱する園児や卒園児さん、保護者のみなさん、地域の方々と笑顔の乾杯だ!たくさんのみなさんの元気と善意の協力が本当に有り難い。「夢の広場」が正夢になる。

目次