♪子どもたちへのお餅つきのお話
園長: すぎもと かずひさ
障害児保育補助金につづいて公立保育所の運営費が一般財源化になる。国が保育予算として定めていた使途制限が緩和され、自治体の予算編成により保育所運営にかかる費用が配分されることになる。そこで場合によっては、今まで保育予算として充当されていた費用が例えば道路や産廃処理施設等、他の財源にまわされるのでは、との不安が保育界を席巻している。予算の削減が、保育士の配置や給食内容等、子どもたちへの処遇面はもとより、職員の賃金や労働時間等いろいろな面でマイナスにはたらくのでは、との危惧である。
財政難の時代にあってそれぞれの地方の自治体にとっては、お国事情に合わせて自由に使える財源の確保は有効であろうし、かならずしも「一般財源化=保育予算の削減」というわけではないのかもしれない。しかし、今も昔も国の宝である子どもたちの豊かな育ちを願うがゆえの心配が膨らむのも、また事実である。
次世代育成支援対策推進法により、行動計画の策定が市町村にも義務付けられたが、はたして我が宇治市はどのようなまちづくりを次代担う子どもたちのために展開していくであろうか?児童福祉に携わるものとしての責任は大きい。
新たな年、「えがおのふるさとづくり」はいよいよ本格化するであろう。わたしたちおとなの想いと知恵のこもった鏡餅を子どもたちに食べさせたいものだ。さあ、餅つきだ!と力こぶに若干の見栄を張らせて腕まくりをする。