今月のお話– category –
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『 地道の保育道 』のお話
『 地道の保育道 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 段ボール神殿の窓に日が差して、まあるい日向をつくっている。触りたくて手を伸ばす、が、つかめない。不思議そうに眺める手にもう光はない。トンネル状の箱の中に潜っていく。途端の影、穴の向... -
『 『みんなの気』の童心のつどい 』のお話
『 『みんなの気』の童心のつどい 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 月になると恒例の『童心のつどい(3歳以上児表現遊び発表会)』の足音が聞こえてくる。殊に、年長さんは就学を目前に控え、保育園・こども園の教育保育活動の集大成を見せてくれる... -
『 さんちゃんの初日の出 』のお話
『 さんちゃんの初日の出 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 園のロゴは三つの太陽である。「三」は「Sun」。ひらめきと同時に、かつての保育場面が蘇る。 ある夏の日のことであった。お絵描き中に言い合いをしている3、4人の5歳児がいた。保育者が... -
『 「夢の場所」のプレゼント 』のお話
『 「夢の場所」のプレゼント 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 子どもは抱っこが好きだ。からかいやちょっかいも大好きだ。通せんぼうさながらに足を差し出しても、無邪気にずり寄ってくる。身体の方へ、顔の方へ、ズリズリズリズリ。よだれはイル... -
『 環境を通して行う保育 』のお話
『 環境を通して行う保育 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 乳幼児教育・保育の方法論は「環境を通して行う保育」であると保育所保育指針・幼稚園教育要領・認定こども園教育保育要領に明記されている。小中学生の授業イメージにある着席して行わ... -
『 遊び守のバンブリン 』のお話
『 遊び守のバンブリン 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 遊ぶ人間、ホモルーデンス。遊びは生命のエネルギー。自らに由って動きまわる人間の神髄である。人やものやことをワイワイ結び、新たな世界と仲間と自分とをつくり編み出していく。どんな... -
『 ありがとうの夏 』のお話
『 ありがとうの夏 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 夏の畑仕事は暑い。汗が目にしみ、景色が歪んで見える。そんな中、子どもたちが藍や野菜を栽培している宇治川沿いの畑で一所懸命、鍬をふるう高校生がいた。彼は夏の間、職業訓練を兼ねて実習... -
『 水も滴るいい子ども 』のお話
『 水も滴るいい子ども 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 「水も滴るいい子ども」がわんさか園庭をお通りだ。プール開きに梅雨明けを経て、水遊びもいよいよ佳境に入る。「いよいよ・・・」は「いいよいいよ・・・」やんなぁ?おっさんの脳は幼児... -
『身も心ものびのびと、夏』のお話
『身も心ものびのびと、夏』のお話 理事長 すぎもと かずひさ 梅雨空に晴れの日を思う保育室は熱気むんむん蒸し暑い。「なっがい、なっがいのんつくろう~!!」、口の泡と汗は子ども機関車の蒸気さながらに遊びの景色を走らせる。ペットボトルを縦に... -
『 生活の糸と遊びの糸を結ぶ 』のお話
『 生活の糸と遊びの糸を結ぶ 』のお話 理事長 すぎもと かずひさ ごっこ遊びのお母さん役のまま片付けをし、ごはんを用意する子ども。得意満面で食器を用意している様子がいじらしくて思わず「ありがとう」と言葉をかける。「テーブルにお花を飾ろ...