『 希望の未来を拓く童心 』のお話
理事長 すぎもと かずひさ
かけがえのない生命を失うことの悲しさと自然の不条理、生命を維持することの厳しさと困難、これまで多くの方々が営々と築き上げてきた日常の生活、ひとの景、まちの景を一瞬で変貌させる甚大な被害、不安に満ちた避難生活等々、まさに筆舌に尽くしがたい状況に直面している方々がたくさんおられます。あらためてお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに被災されたみなさまならびに関係者のお一人お一人に心からお見舞いを申し上げます。
また、直ちに現地に入り、被災者の救援・支援・ケアなど、あらゆる復旧・復興支援等々にあたられている方々に敬意と感謝を表しますとともに、わたしたちもその動向を注視しながら、一日も早い復旧と復興に向けて、関係者のみなさまとともに微力ではありますが連携・協力していきたいと考えています。わたしが理事の末席を務めております京都府社会福祉協議会では「令和6年能登半島地震に関する情報」をホームページで発信しています(令和6年能登半島地震に関する情報 | 京都府社会福祉協議会 (kyoshakyo.or.jp))。
保護者のみなさまには先日来、支援募金の輪を着実に広げていただいており、感謝の念に堪えません。それぞれのご家庭では、被災されたご親族、知己やテレビ、ネットなどからの情報をこどもさんとともに見聞きされて、さまざまなやりとりがなされていることでしょう。そこでは「こどもさんさながらの」こころあたたまるコミュニケーションが行われていることと思います。そんな場面を彷彿する「オールこども石川」さんのInstagram記事を分かち合いたいと思います。
『・・・震災の日よりニュースを見ながら5歳になる娘と何かできることはないか日々話しをしてきました。大きくなったら保育士になり赤ちゃんのお世話をしたいという夢があり「地震で困っている赤ちゃんのためにお年玉を渡したい」と自分から言い出しましたので、どこに寄付をしたら良いものか調べておりました。数日前にInstagramで「オールこども石川」のお知らせを拝見し、再度娘と話したところ、お年玉でおむつを買って送りたいということになりました。・・・』
こどもたちがある限り、童心の素直さ、素晴らしさはどこまでも希望の未来を拓いていくに違いありません。みんなのき各園のこどもたち、保護者のみなさまとともにこどもたちの思いや願いのこもった言霊からさらに深く、言葉になる前の一挙一動、言葉に表すことの叶わない感動をもたらすあらゆる心持ち、要素・要因、現象に官能・感応するヒトでありつづけたいと思います。